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Xシャーシの下処理

3レーンの立体レイアウトで使用しているXシャーシの加工に関するまとめです.

私が行っているシャーシの加工は大まかに分けると以下の通りです.
 ①軸受部の中ぐり
 ②側面と底面の加工
 ③バンパーカット
 ④FM化の加工
 ⑤その他

加工順は①と②の後にタイヤが4輪とも接地しているか確認しているため,上記の順で加工することが多いです.
この記事ではFM用のシャーシ加工を例に,各加工の方法や気を付けている点について述べていきます.なお,正転用のシャーシも④を除いた加工を同様にしています.

①軸受部の中ぐり

620などの軸受を挿入する箇所をリーマなどで中ぐりし,軸受を力を入れずに出し入れできるようになるまで仕上げています.これは軸受に作用する圧力を減らすことで軸受の回転性能の向上と受け部の負担軽減がねらいです.軸受がきつく入った状態のままだと軸受部に常に力が作用しているため割れやすくなる気がします.

②側面と底面の加工

側面と底面の加工は曲げやねじれに対する強さを考えて加工していますが,あまり決まった加工はありません.ただ,通常のABS素材のシャーシで中央部を切ると着地の衝撃などに耐えられず,ローラーのスラストが変化することでコースアウトすることがあったため,ここは残すようにしています.

③バンパーカット

バンパーカットの方法はこちらの記事で紹介した通りです.気を付けている点は,バンパーとローラーステーが密接するように仕上げることで強度を確保することです.見た目もよくなるので,少々面倒ですがここは丁寧に仕上げています.

 ④FM化の加工

シャーシを前後反転させてFMXとして使用する際には,電池の向きを反対に入れるための加工をしています.具体的には,下図の白く塗ってあるスイッチ側のプロペラシャフト脇とモーターの少し前にある突起を除去しています.

また,下図の位置に適当な厚さのものを貼り付けています.これが無いと電池がスイッチ側に多少動くことが可能なため,走行中にモーター側のターミナルで接点不良になることを防ぐためにしています.ここで使用したものはXシャーシのバッテリーホルダーの凸部で,0.9mmほどの厚さのものです.

⑤その他加工

上記で紹介した箇所のほかに,Aパーツ支持部品(紹介記事)の取り付け用の穴あけや,リアステー部をナット止めする際は突起の除去などをしています.リアステー部の突起の除去は単に見た目の都合です.


おわりに:
今回ご紹介した加工は,先人の方々に教えていただいたことや破損した経験などを基に少しずつ改善して至ったものです.3レーンのコースで使用している分には,シャーシ交換の主な理由が通常のABS素材でもプロペラシャフトの受け部分の磨耗だけなのでトラブルも少なくいい感じかと思います.

更新履歴:
17/09/15 公開