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オリジナルツール

設計したオリジナルツールの記事置き場です. ここで紹介しているものはDMM.makeにて注文,データのダウンロードが可能ですのでどうぞご活用ください. リンク: DMM.make内のショップ オリジナルツール 1. 充放電用バッテリーホルダー 2. X・XXシャーシ用のバンパー加工治具 3. プロペラシャフト位相調整ツール
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走行ラインとセッティング

走行ラインの違いと狙った走行ラインを走らせるためのセッティングについてのまとめです. ミニ四駆はコースに沿って走るものですが,厳密には115mmの幅のコースに対して最大でも105mmのローラー幅で走るため両側の壁に触れて走行しているわけではありません.そのため,セッティングによってはコースの中で右往左往したり沿って走る壁変わることでコースの中で走る軌跡が変わることがあります.このコースの中で走った軌跡をこの記事では”走行ライン”と呼んでいます. 私が走行ラインが異なる影響に注意しているセクションは以下の4つになります.  (a)つなぎ目に段差のあるスロープ  (b)コーナー直後のスロープ  (c)長い直線の後のスロープ  (d)3レーンの立体レーンチェンジ (a)の「つなぎ目に段差のあるスロープ」については,スロープセクションと手前のセクションのつなぎ目の大きな段差があるとマシンが弾かれてしまい,その影響でコースに対して斜めに走行ラインをとると飛び出す際のマシンがコースに対して角度を持つため,斜め前方に飛んでしまい,コースアウトの危険性が高まります.この影響は3レーンのコースよりも5レーンのコースでよく見られ,回避するためには段差の大きな壁面と反対の壁面を走行することが重要になってきます 比較的段差がない設営状態 (a)の場合は走行ラインが斜めになる原因がコースのつなぎ目でしたが,(b)と(c)のセクションでも同様に走行ラインが斜めになる危険性があります.(b)については,遠心力の影響で外側の壁に張り付いて走るように思われることもありますが,経験的には一般的な前後のローラー幅を最大近くで揃えているセッティングではコーナー直後は内側に向かって走ることが多く,その結果としてスロープセクションから飛び出す際には斜めに飛んでしまうことがあります.下のつぶやきは,その一例になります.(c)については(a)や(b)のように斜めを向きやすいわけではないのですが速度が高めになることもあって,(b)の影響などで右往左往しながら進入してしまうと同様の現象が起こることがあります. コーナー直後のCO例  pic.twitter.com/ZbqOezjI8Z — マツ (@drm272)  December 19, 2020 (d)の「3レーンの立体レーンチェンジ」については,レーンチェン

ミニ四駆のモデル化

ミニ四駆の運動などをモデル化してみたコラム集です. ここではテーマごとにコラムを分けて記載しております. 実際の走行に与える影響の大小については気にせず,興味の沸いたものを書いておりますので机上の空論程度にとらえていただければと思います. 1.タイヤ ・駆動力と諸特性(仮) 2.旋回運動 ・ ローラー配置と回転中心 ・ ローラー配置と旋回半径 ・ 回転抵抗と車両ジオメトリ ・駆動力と旋回力(仮) 3.離着陸 ・着地姿勢の違い(仮) ・提灯の長さの違い(仮) 4.ブレーキ ・ブレーキ高と制動力(仮) 更新履歴 2020/4/1:「ローラー配置と旋回半径」を公開 2020/3/31:「回転抵抗と車両ジオメトリ」を公開 2020/3/30:「ローラー配置と回転中心」を公開 2020/2/7:公開

カーボン加工のあれこれ

カーボンプレートの加工に関する基本事項のまとめです. この記事ではカーボンプレートの「穴あけ」「貼り合わせ」「切断」「研削」「表面処理」の5つ加工時について手順や工夫などを個別に説明した記事です. 穴あけ 穴あけでは「目印」「下穴」「拡張」の3ステップに分けて加工しています. まず,「目印」をつける際は既存のプレートの穴をガイドにしてΦ2.0mmのドリルで少し彫り込みます.このとき,ガイドに使うプレートはドリルをまっすぐ立てやすいように厚さが3mm以上にになるように重ねるなどして使用しています.目印は軽くくぼみができる程度で十分です. 次に小さな径のドリルで「下穴」をあけていきます.自分は1.0mmのドリルビットを使ってリュターで開けています.このとき,ピンバイスなどを使用して穴をあけてもよいのですが,このあと修正できるのでここは楽をするためにリューターを使っています. 穴が開いたらドリルもしくはダイヤモンドビット(先端丸)で「拡張」していきます.このとき,いきなり仕上げたい直径のものは使用せず,段階的に分けて穴を広げていくと小さな力で穴を拡げることが出来ますし,穴がずれにくい気がします.また,穴がずれているようなら,ダイヤモンドビットをピンバイスに固定して修正してから穴を広げていくとある程度は修正可能です. 最初の目印をつけるときにのように,プレートをガイドにしていきなり穴をあけることも可能ですが,このような手順でやることでズレを修正出来たり大半の作業をリューターで進めることができるので手で空けるよりも楽に穴をあけられます. 貼り合わせ ローラーステーなどカーボンプレートを貼り合わせて使用する場合には,接合面に傷をつけてからそこに流し込むように瞬間接着剤を流しこみます.接合面の傷はダイヤモンドやすりなどの角を使って下の写真のようにつけています.瞬間接着剤にはウェーブの「瞬間接着剤×3S」のような低粘度のものを使い側面から流し込みます. 上の写真ではネジ等で止めておりませんが,最初はネジ等で2枚のプレートを固定した状態でネジから遠い場所を接着剤で仮止めし,ネジ等を外した後に全体的に流し込むようにすればズレなく貼り合わせることが出来ます.このとき,ネジ等をつけたまま接着してしまうと一緒に接着してしまって外れないことがある

紺ABS SXX/F提灯 (1909, JC2019)

ジャパンカップ2019で使用しているマシンの紹介です. 2019年のジャパンカップは4つのレイアウトがあり,会場などによってレイアウトが変わるようになっております.今回の記事で紹介するマシンは[SOUTH・サウス]で行われたレースで使用した1台の紹介になります. ” 出典:タミヤ,富士通 乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2019 総合案内,https://www.tamiya.com/japan/mini4wd/japancup.html ” マシンの全容は下の写真のようになっております.提灯はフロントから伸ばしており,前後に左右独立式のスライドダンパーを使用しております.タイヤは前にスーパーハードのハーフタイヤ,後ろにローフリクションのハーフタイヤを使用し,ライジングファントムチェンジャーでのトルクを確保しつつスロープのぼりでの飛距離を抑えることをねらってみました.ブレーキは前に青ブレーキ,後ろにマスキングテープで隠した青ブレーキと右前のローラー前方に赤ブレーキを貼っております. 以降ではこのマシンの過去のマシンと仕様が大きく異なるところや,特徴的なセッティングについて説明していきます. フロントローラー フロントローラーは左右共に9-8mmの2段アルミローラーを使用しております.公式大会などの5レーンのコースを使用したレースでは,セクション間での壁面の段差やデジタルカーブ対策で19mm径などの大きなローラーを使用するのが一般的です.しかし,今回のレイアウトではデジタルカーブであえて減速することでデジタルドラゴンバックでのコースアウトを防ぐセッティングが有効であるため,デジタルコーナーでの減速が大きな小径のローラをフロントに使用しました. また,左前のローラーは少し高い位置に2段アルミローラーを使用し,その下にはに850ベアリングを取り付けております.これはスロープのぼりからの富士通ホップへの対策で,フロントローラーが接触した際にややアウトリフトするような姿勢をつくりつつ,壁面に対して食いつきの良いローラーでしっかりとコースに入ることを意識したものです. 右前はデジタルカーブでの減速を大きくするために赤ブレーキをローラーの前方に貼っています.このブレーキはカーボンの端材で作成した部品に貼っており,この部品はブレーキをかけた際に回転